北海道清水町|留学体験談
・留学先:北海道清水町 しみず認定こども園(ぽっけ)
・滞在時期:2023年6月11日〜2023年6月24日
・家族構成 父、母、3歳児(男)
こんにちは。私は普段、東京都の杉並区で暮らしています。家族3人で北海道の清水町に留学して来ました。北海道の豊かな自然や食が好きで、旅行ではたびたび訪れていましたが、今回は生活する上でも便利そうな清水町を選びました。また、清水町の園で最終日に運動会が開催されると聞いて、3歳の息子のはじめての運動会を北海道で経験できたら面白いなと思い決めました。

保育園のこと
普段から園に行きたくないと泣くことが多い息子は、初日も泣きながら「行きたくない」と言っていました。親としては、心配よりも先ずは挑戦してみてほしいという強い気持ちで、期待を込めて送り出しました。園に行ってみて感じたことは先生の目が行き届いていて、在園児の雰囲気が落ち着いているなということです。東京の園よりも規模は大きかったのですが教育がしっかりとしていて行儀良くふるまうことも学べたと思います。初日にみんなの前で自己紹介をさせてもらったり、清水町のご当地ソフトクリームを食べられたりといつもと違う生活が楽しかったようで、3日目からはその後の滞在中に一度も行き渋ることなく楽しく通うようになりました。園での様子も先生が毎日15分程かけて丁寧に詳しく教えてくれます。
広大な園庭で山々を見ながら思い切り遊べたり、給食では、シーフードカレーやスイートポテトなど、ご当地食材の珍しいメニューも出ていて、偏食で野菜をあまり食べない息子の食べられるものがどんどん増えていきました。最終日の運動会は練習から本番まで投げ出さずにしっかり頑張ることができたんです。実は東京の園では、夏祭りの練習も抱っこで踊れなかったので、本当に成長を感じましたね。
サプライズで園全体でお別れ会を開いてくれ、仲の良い同い年のお友達から手作りのアルバムを渡してもらって、花道を通したりしてくれたりと、ここまで歓迎してくださったのだと私たちも感動しました。もらったアルバムはもちろん大事に飾ってあります。
こちらに戻ってきてすぐに「とても逞しくなりへこたれなくなりましたね」と先生にも言われ、周りから見ても保育園留学を通した息子の変化が著しかったようです。


宿泊施設のこと
宿泊施設では夫婦共に普段と同じようにリモートワークをしながらワーケーションを行いました。施設は一棟貸しの建物で無印やIDEEの家具が揃っていて、机や椅子も使いやすかったです。リモートワークしている部屋から林が見えてリスがいたり!それがきっかけでオンライン会議のアイスブレイクになりました。
施設の周りの生活環境で言うと、車で1分のところに役場があって、生活について何か気になることあったらいつでも問い合わせできます。車で3分のところに地元食材が豊富なスーパーや唐揚げ屋さんがあったり、花火が売っている百均など何でもあり、すごく便利な町で東京での生活と比べても不便さはありませんでした。
欲を言うと、調味料や電気ケトル、リモートワーク用にモニターがあればもっとよかったかなと思います。はじめ、息子はおもちゃがないと残念がっていたのですが、宿泊施設にあるものの中で自分でどんどん工夫して遊べるようになり、その点でも変化を感じましたね。

暮らしのこと
休日は家族でラフティングや釣りなどのアクティビティーを楽しんだり、自然を満喫しました。息子は魚が大好きなのですが、釣りを身近に体験させることは難しく、携帯のアプリで釣りをする日々でした。そんな息子が大自然の中で渓流釣りに初挑戦!十勝地方にしか生息しないオショロコモを釣って大興奮でした。3歳でもここまで楽しめるのだなと思いましたし、釣った魚を頭から食べたりと、どんどん積極的にチャレンジするようになりました。

観光地も混んでいない時期だったので、熊が見れる十勝サホロリゾートやヨークシャーファームを訪れたりとたくさんの動物を見に行くことができ大満足でした。普段、移動時にはタブレットをみている息子でしたが、北海道では車の窓から外を覗いては「動物いるかな?探してみて!」と話しかけて来て、何気なく出てくる会話の変化が面白かったですね!たくさん動物や自然と触れることで大自然=北海道になったのか留学から普段の生活に戻っても、自然を見ると「ここ北海道?」と聞いてくるようになっています。

役場の方が親身になって色々と案内をしてくれ、おいしいお店や話題のスポットなども教えてくれました。近くにスノーピークのキャンプ場があったり、アウトドアやグルメも楽しめるところも清水町の魅力だなと思います。
ゆとりのある暮らしが人生をゆたかにする。清水町で生活をしてみることで、自分たちが望む生活の範囲を具体的に考えられるようになった。
最終日の夜に家族会議をする中で自分たちの今後の暮らしを見つめ直すことができました。自然や生きものに親しめ、新鮮な食材が豊富な清水町には「ゆとり」があったと思います。
人のおおらかさに触れることができたと思いますし、子どもの成長を考える上でも、心のゆとりにつながるのではないかな。今後、教育も受験重視からより人間性が問われる時代に進んでいくように思うので、心のしなやかさを育める生活を選びたいと思いました。とても学びが多かったので、2週間と言わずもう少し滞在したかったなというのが本音ですね。役場の方をはじめ地域の方とも親しくできて、清水町になじめてきたかなという期間でした。清水町への愛着もできて、今後ふるさと納税もしていきたいと思いました。
息子も、保育園のお友達や役場の方と離れる時は別れにピンと来ていなかったのですが、羽田空港についた瞬間「戻りたい!」と言い出して、空港の出口に逆戻りしていた様子がとても印象的でした。家に帰ってからも北海道に帰りたいと話しています。
今回の留学で移住を見据えてリアルな生活をイメージすることができたので、また冬の生活も体験したいと思っています。
親としても仕事を普段と同じペースで行うことができたので、そこは留学のハードルを下げて無理なく移住体験ができると思うんです。周りの人にも新しい視点で生活を見つめることができる保育園留学をおすすめしたいと思っています。
