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富山県富山市|留学体験談

 
・留学先:富山県富山市 上滝保育園
・滞在時期:2023年03月05日(日)〜03月18日(土)
・滞在時期:2023年03月19日(日)〜04月01日(土)

こんにちは。私たちは、2023年3月に富山県富山市で2週間の保育園留学を体験してきました。
東京都内に住んでいますが、以前より田舎で子育てをしたいと思っていて地方へ移住することも検討しています。ご縁がなくまだ移住には至っていませんが、まずは田舎での子育てを体験したいと保育園留学への参加を決めました。
 
保育園のこと
上滝保育園は、文句なしのいい園!先生方がとても目を配っていただいていましたので、子どもも安心して通っているようでした。毎日、日々の様子を連絡帳に書いてくれて、どのように過ごしていたかを知ることもできました。
初めての登園で子どもはやはり泣いてしまって、お迎えの時も私たちの姿が見えると涙がポロリ。しかし、登園4日目からは泣かなくなり、翌週の水曜日には保育園の駐車場で車を降りると、園の入り口まで1人で歩いていくほどに!私たちは2週間の滞在だったので、子どもが園に慣れて来た頃に帰らなければいけなくて、最終日には「もっと長く滞在したい」と思うほど名残惜しく感じました。
 
園は自然が近いので、ときには猪などが周辺に現れることがあると聞きました。そうです。その場合、園外での外遊びは危ないので中止になりますが、園庭で遊ぶことは問題ないようです。
今回は春の滞在で、暖かく過ごしやすい気候でした。都内では雪がたくさん積もることはありませんから、富山の冬は経験してみたいですね。真夏にはスキー場が原っぱになって遊ぶことができるそうです。年中と年長は年に3回、季節の変わり目に国立立山青少年自然の家での自然体験プログラムを実施していると伺いました。季節ごとに魅力的な要素があって、何度来ても新鮮な体験ができそうです!
 
宿のこと
 
滞在先は、短期賃貸物件などを取り扱っているロコモーションさん。敷地内には、コインランドリーや自動販売機、駐車場もあり、ボルダリングなど子どもと遊べる室内スポーツ施設も併設されています。滞在する部屋には調理器具や食器、冷蔵庫や洗濯機など一通り生活に必要な設備も整えてくださっており、まるで自宅にいるかのように過ごすことができました。スタッフの方にもとても親切にしていただいて、部屋にトースターがなかったので貸してほしいと伝えるとすぐに持ってきてくれました。
部屋は十分な広さがあり、5人ほどは宿泊できるのではないでしょうか。宿泊施設のすぐ近くに消防署があったのですが、窓を閉めていればサイレンの音も気になりません。防音はしっかりされている印象です。周辺にはスーパーやドラッグストア、コンビニエンスストアもあり不便はありませんでした。
仕事は、ほとんど部屋でしていました。2部屋あるうちの1つを仕事部屋にして、施設のWi-Fiも問題なく利用できたため快適にできました。
この部屋のいいところは、なんといっても窓から見える景色が抜群なこと!部屋が7階でしたので、ベランダから立山連峰を一望することができます。私たちが滞在した3月は山の頂上のあたりに雪が残っていて、本当に綺麗な景色でしたね。宿泊施設の周りに高い建物もないので、日中はリビングのカーテンを開けて仕事をしていました。部屋にいながら素晴らしい景色を眺めることができたのはとても気持ちがよかったです。
 
暮らしのこと
 
自然があまりにも身近で特別ではないからか、富山に住んでいる人たちは「富山には遊ぶところがない」って言うんです。でもそんなこと全然ありません!都内に住んでいる私たちにとっては、富山の自然は贅沢な遊び場です。
宿泊施設から2kmくらいのところに神通川があるのですが、それが本当に綺麗で。ゴミが1つでも落ちていたら気付くくらい、川の水は透明でした。そして川沿いには桜が咲き誇り、言葉にできないほど素晴らしかったです。私たちが見たところは川の水量も多く水遊びは難しそうでしたが、子どもが川遊びをしても安全なエリアがあるのであれば、ぜひ行きたいですね。
平日には近所の公園で遊ぶことが多かったです。宿泊施設からも徒歩で行ける公園があって、昔ながらのパンダの形の遊具が置いてありました。小さい公園でしたが、子どもは「ここで遊びたい!」というほどお気に入りのスポットです。大人が見過ごしてしまいそうな場所も、子どもにとっては楽しいことが詰まっているんですよね。
市内には児童館も至る所にあります。滞在中、児童館で遊んでいるときに怪我をしてしまい慌てて小児科を探したことがありました。病院の一覧の情報はいただいていましたが、どこを選べばいいのかわからず手間取ってしまって……。同じような年頃のお子さんを持つ地元の人は、どこの病院を利用しているか事前に聞いていればよかったなと思いました。
 
休日には富山市ファミリーパークでキリンの餌やり体験をしたり、遊覧船や路面電車に乗って楽しみました。
市内を走っている路面電車は、富山で子どもに体験させてあげたかったことの1つ。富山には、ローカル線が何本も通っています。保育園の近くにも富山地方鉄道不二越・上滝線の駅があるので、宿泊施設が線路沿いにあれば、電車で送り迎えもしてみたかったですね。
子どもは路面電車を見るのは初めてだったので、車が走る道路と同じところに線路があるのを不思議そうに見ていました。道路の真ん中に細い駅があるのって、路面電車に馴染みがない人にとっては珍しいものですよね。家族で路面電車に乗って、松川遊覧船の乗り場まで行きました。私たちの滞在中にちょうど桜が満開。お天気にも恵まれて、遊覧船ではお花見を楽しむことができ、最高の休日でした!
 
富山湾は「海の幸の宝庫」と呼ばれるように、富山県は豊富で新鮮な魚介類が有名です。子どもはもともとお魚が大好きだったこともあり、とても喜びました。富山料理のお店でご飯を食べたときには、白えびを気に入ってバクバク食べていて。それはもうフライドポテトかっていうくらい!富山の食べ物を美味しそうに食べる子どもの姿を見るのは、私たちも嬉しいものです。
印象的だったのは、どこにいても雄大な山並みが見られること。ある時、立ち寄ったコンビニで転んでしまったことがあります。そのときに、ふと見上げると立山連峰が目の前に広がっていたのです。「暮らしの中に、この雄大な山があるんだ」と、とても感動しました。都内では、普段の生活に山の景色があることはありません。富山市内にいながら山々の景色を見ることができるとは想像していませんでした。この景色は富山の持つ素晴らしい魅力ですね。
 
もう1度戻ってきたい場所に
東京駅から富山駅まで、北陸新幹線を使えば2時間ほど。想像より早くて、富山県は意外と近いと感じました。北陸新幹線に乗るのならばと、少し広めのシートと軽食も楽しめるグランクラスを利用しましたが、予想以上に快適でした。
本格的に移住を考えるならば、小中学校の制度や子育て支援の取り組みなども確認してからになりますが、都心からのアクセスもよく富山県は移住先の候補の一つとなりました。
留学では都内ではできない貴重な体験をたくさんさせていただき、これ以上のものはないと思うほどです。子どもはまだ小さいので、成長したら忘れているかもしれません。今度は年中か年長になって体験が思い出として記憶に残るくらいの年頃に、また富山へ戻ってくることができたらいいねと話しています。